2015.12.18
『放射線と免疫・ストレス・がん』
出版にあたって


 佐渡敏彦
 私は生涯の大部分を「放射線と免疫」を中心に放射線の生物影響の研究に関わってきた。私は平成5年(1993)に定年退職したが、放射線と免疫を主題とする総括的な書籍を上梓することは、定年を迎えた時点で私が私自身に課した宿題であった。その理由は、このようなタイトルの学術書がこれまでわが国で出版されたことは一度もなかったこと、そして、私自身が放射線と免疫の両分野にまたがる領域で研究をつづけてきた数少ない研究者の一人として、このようなタイトルの学術書の出版が必要であると強く感じていたことによる。(全文を読む→
2012.3.28
『放射線は本当に微量でも危険なのか?』
―直線しきい値なし(LNT)仮説について考える
出版にあたって


 佐渡敏彦
 2011年3月11日に福島第一原発事故が発生した時、ついに心配していたことが起こったというのが私の正直な実感だった。私は生涯を放射線の生物影響研究に関わってきた一人の科学者として、いつも心の片隅でこのような事態の発生を危惧し、その時のこの国の対応が気になっていた。実際に、事故が発生してみると、残念ながら、この事故に対する政府の対応はあまりにもお粗末であった。この事故が発生した3月11日までは、将来はわが国の原子力発電を50%にまでもっていこうと計画していた政府に、いつ起こるかもしれない原発事故に迅速に対応できる体制ができていなかったことが明らかになったからである。(全文を読む→
2010.8.6
日本の医療をどうすればよいのか
 高久史麿(自治医科大学学長・日本医学会会長)
 現在の日本の医療が直面している問題はいくつもありますが、思い起こすままに並べてみますと、まず一つは御存じのように医師の数が足りないということがあります。次に医師の不足と密接に関係していますが、病院の医療が場所によってはかなり危機的な状況にあるという問題があります。これから先は少し専門的なことになりますが、日本の専門医制度にも色々問題があります。もう一つはプライマリーケア医、アメリカですと家庭医、イギリスですと一般医、日本では総合医と呼んでいる総合的な幅広い診療能力を持った医師が日本では少ないという問題があります。これも日本の医療が抱えている大きな問題です。この4つのテーマについて、本日は触れたいと思います(全文を読む→
2010.8.6
「医療制度改革が目指すもの」
 辻 哲夫(東京大学高齢社会総合研究機構教授)
キーワードは高齢化
 医療を取り巻く環境というのは、キーワードは高齢化なんですね。高齢化の対応については、この20年間が勝負だろうということを申し上げたいと思います。勝負というのはこの20年間に大きな変革をしなければならないだろうということです。
 高齢化率は今概ね20%で、2030年には30%、2055年にはなんと40%になっていくと見通されております。2055年の予測はともかく、20年後に30%というのは確実でございまして、特に高齢者が増えることによって高齢化率が増えるというのはこの20年のことなんですね。(全文を読む→
2008.5.29
新たな高齢者医療制度に関する─考察
─「高齢者の医療の確保に関する法律」の成立─

 前田和彦(九州保健福祉大学薬学部教授)
  2002年(平成14年)に行われた高齢者医療制度改革では、それまで70歳以上となっていた高齢者の対象を75歳以上に引き上げ、自己負担を原則1割とした。そして現在の前期高齢者にあたる70~75歳未満は健康保険法の該当として高齢者受給者証の交付等を行ったものである。また、高齢者の対象を65歳から70歳未満、70~75歳未満、75歳以上の3つに分割したのも2002年の制度からである。(全文を読む→
2008.4.23
『超実践マニュアル 医療情報』発刊記念座談会
医療情報はみんなが当事者


――超実践マニュアルシリーズはMRI、CT、RIと刊行してまいりましたが、第4弾として、『超実践マニュアル 医療情報』が出ました。本日は編集と著者の先生方に、この本のポイントを語っていただきながら、バージョンアップ情報を盛り込んだ座談会を催したいと思います。まずシリーズ監修の船橋さんからお願いします。(全文を読む→
2008.3.25
これからの医療・保健・福祉
 武見敬三(東海大学教授)
 私はこの「日本社会医療学会」という名称は、まさに今、私たちが医学・医療を考えるときに重要な視点を提供していると思います。実は今、先進国のみならず途上国を含めて、保健・医療を考えるときに、その社会的な要因というものについて、それがそれぞれいかなる疾患と関わりを持つかということをかなり詳しく分析することがひとつの流行りにもなろうとしています。(全文を読む→
2007.8.9
2007年 第5次医療法改正と良質な医療提供のための法改正について
 前田和彦(九州保健福祉大学薬学部教授)
 「第5次医療法改正」ということで,2007年1月と4月に法改正がありました.ご存知のように医療法は医療の中の憲法みたいなものですので,医療法が変われば周辺の法規もさまざま変わることになります.本日は,そのすべてをお話するには時間もありませんので,第5次医療法改正の概要を中心に,医師法の改正,感染症法の改正についての3点をお話していきます.(全文を読む→
2007.3.23
公益法人制度改革について
 前田和彦(九州保健福祉大学薬学部教授)
――公益法人制度改革三法(「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」)が2006年6月2日に公布された。2007年中に施行規則がまとまって、2008年度中に施行というスケジュールが予定されているが、前田和彦先生に、この公益法人制度改革法概要についてお話いただいた。(全文を読む→
2006.10.13
今,話題の映画『パビリオン山椒魚』
 自称天才レントゲン技師が、国宝のオオサンショウウオを巡って繰り広げる奇妙な新感覚サスペンス。短編シリーズ『亀虫』で注目を浴びた新人監督富永昌敬の…(全文を読む→
2006.8.17
「技師には第一次読影者としての責任がある」
木沢記念病院病院長 山田 實紘  『最新・X線CTの実践』 序より
 現代医学の原点であるヒポクラテス(BC460~377)の誓いは,医療をつかさどる人びとにとって,いまでもバイブルである.そのヒポクラテスの言葉のなかで有名なのが,…(全文を読む→

  医療科学通信バックナンバー
特集記事 書 評 執筆者一覧
2003年1号 2003年2号 2003年3号 2003年4号
2004年1号 2004年2号 2004年3号 2004年4号
2005年1号 2005年2号 2006年1号

↑このページの先頭へ