IVRの臨床と被曝防護

編著: 中村 仁信 (大阪大学大学院
 医学系研究科医用制御工学講座)
富樫 厚彦 (新潟大学医学部保健学科)
諸澄 邦彦 (埼玉県立がんセンター放射線技術部)



■B5判・並製 ■220頁
本体価格 4,500円(税別)
2004年3月24日発行
ISBN4-86003-324-8


 近年IVR後の患者の皮膚障害,術者の水晶体障害が報告され,FDAやICRPから勧告文書が出されている。IVRの臨床手技を診療放射線技師をはじめとするチームスタッフに解説するとともに,術者に被曝とその防護について提言。

<推薦の言葉>
 IVRの医学界における認知度も向上し,新規導入された包括医療制度においても手術と同等の地位を獲得した。近年のIVR適応の拡大に伴いIVR被曝の増加が問題となってきた。国際放射線防護委員会(ICRP)は2001年にIVRにおける放射線障害を憂慮し,Publ. 85『IVRにおける放射線傷害の回避』(邦訳版2003年)が刊行された。
 本書の編著者の1人である中村仁信教授はご自身が約30年間IVRの現場で活躍中で,身をもって被曝を体験中の方である。ICRPのPubl. 85の刊行にも多大の貢献をされ,その経験をもとに本書が企画されたものと考える。
 IVRistにもわかりやすく解説された放射線物理や皮膚障害,さらにIVRの実際を第一線で活躍中の先生方が担当されており,IVRistには必読の書と考える。

福岡大学医学部放射線医学教室 教授
日本血管造影・IVR学会理事長        岡崎正敏


第3章(28KB)
第4章(40KB) 第4章(36KB)
第5章(36KB)
第6章(44KB) 第6章(36KB)



執筆者一覧・執筆分担


主要目次
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第1章 総論(中村仁信)
第2章 放射線の人体に対する生物学的影響(富樫厚彦)
第3章 IVRにおける放射線皮膚障害の実際(大和谷淑子)
第4章 頭部領域
 臨床1.塞栓術
        (倉石慶太,当麻直樹,朝倉文夫,
         阪井田博司,滝 和郎)
 臨床2.血管形成術(藤中俊之)
 被曝と防護(山口和也)
第5章 心臓領域
 臨床1.PCI(石綿清雄)
 臨床2.アブレーション(三谷治夫,石綿清雄)
 被曝と防護
     (林 伸幸,佐藤久子,大久保輝男,鈴木みどり)
第6章 腹部領域
 臨床1.塞栓術(佐藤守男)
 臨床2.血管形成術
     (吉川公彦,阪口 浩,幕谷士朗,吉岡哲也)
 臨床3.TIPS,B-RTO,PTO(中村健治,市田隆雄)
 臨床4.非血管系IVR(星川嘉一,中島康雄)
 被曝と防護(諸澄邦彦,木下内浩美)
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