『気管支模型を作る』
-胸部X線写真との対比-
 
模型制作指導:石川 豊

  セット価格――本体価格47,620円(税別)



【内容】ビデオ :気管支模型を作る〈DVD-R版 54分〉
            VHS版からDVD-R版に変更.
            (VHS版はなくなりました)
    テキスト:気管の支解剖と気管支模型の作り方
        (高瀬昭・石川豊共著,結核予防会発行)
         B5判・上製・100頁
    キット :気管支模型制作キット

映像見本(一部)wmvファイル約3分40秒(6MB)
映像見本(一部)mpgファイル約3分40秒(22MB)

YouTubeでご覧いただけます

DVD-R版の説明
DVD-Videoフォーマット (mpeg2ファイル )
再生環境:DVDプレーヤー推奨

PCでも再生可能
PC動作環境
WindowsXP以上
inter Video WinDVDなどのDVD再生アプリ
(上記等のDVD再生アプリがインストール済みの場合,Windows Media Playerで再生可能)
MacOSXで再生可能の場合がありますが,動作確認はしていません。

DVD-Rで録画したものは、大半のDVDプレーヤーで再生可能ですが、すべてのDVDプレーヤーでの再生を保証するものではありません。DVD-R規格制定前(2000年以前に開発・製造)の機種や、ピックアップレーザーの状態によっては正常に再生できない場合がございます。DVD-R対応DVDプレーヤーでのご利用を強くお勧めいたします。

 
 人体臓器はすべて三次元で成り立っていますが,肺は隅々まで空気が充満しています。胸部X線写真の複雑さ,奥の深さはここにあるようです。
 肺のX線解剖学を理解するには,その骨格ともいうべき気管支の構造から入るのが早道といわれていました。このため,結核が亡国病といわれた昭和20年代には,医療実務の担当者は競ってこの模型を自作して,平面的な図譜や,写真だけによる理解の限界を乗り越えたものです。
 こうして一時普及した知識も,昭和40年以降,結核の減少と共にその意欲は薄れ,いまもってその成果は浸透していません。
 結核よりはるかに強敵である肺癌に立ち向かわねばならぬ今日,胸部X線画像を立体的に見直すことは必須とされます。
 今やCTは全国的に普及していますが,胸部CTでは,時にX線写真をうわまわる微細情報を提供してくれます。CTから見た新しい読影学の必要性も盛んに言われています。
 疾病構造の変化する中で,漸進する医療機器の応用を効率よくするために,教材利用は大きな役割を担ってくれます。
 自作した気管支樹という教材を手にして,肺の既存構造である気管支や肺血管のどの部分が,フイルム面のどこに,どのような姿で写っているのか?これは正常の胸部X線解剖学を見直す第一歩になるでありましょう。

診療放射線技師 石川 豊

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