虚しき挽歌
特攻─この不条理の記録
 
著  者
:鈴木勘次

■B6判・並製 ■168頁
本体価格 1,400円(税別)
2002年10月30日発行(復刻)
1977年4月10日発行(初版)
 


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『万能書店』
 
 著者は同僚の田中茂幸,吉川功両氏と昭和20年春,爆撃機「銀河」で単機九州・出水基地を飛び立ち,鬼界ヶ島洋上の敵空母に突っ込んだ。時に18歳。
 ところが幸か不幸か,彼一人だけが海の中に投げ出され,息も絶え絶えのところをアメリカ空母に救出された。その後彼がどんなに苦しみながら生き抜いてきたか─生への執着と死への義務感に悩みながら故国の土を踏んだ戦争体験のノンフィクション。
 

 
出撃前の筆者
海軍陸上爆撃機 通称「銀河」

 
主要目次
消えて欲しい「トッコウ」の言葉
特攻隊員は勇者ばかりではない
ケンカの好敵手田中対吉川
人生の終着駅「出水」
ウルシー攻撃への準備
友の死
マラリヤの再発
同期生の出撃
田中茂幸の恋人
外の敵内の敵
ザルの中の小鳥
行くも地獄残るも地獄
整備員イビリ
明日はわが身
忘れ得ぬ人々
ケンカ相手からの餞別
攻撃目標大型空母
単機出撃
一対十五われ敵空母に突入せり
背にPWの囚人マーク
復員船から見る富士