病変を確実に拾い上げるための
胃癌検診撮影テクニック

 
監  修:(社)日本放射線技師会・消化管画像研究会
著  者:木村 俊雄 (財)労働医学研究会中央検診部技師長


■B5判・並製 ■144頁
本体価格 3,500円(税別)
2002年4月4日発行

ISBN4-900770-98-1
 
胃集団検診では,病変の早期発見のために最大限の撮影情報が求められる。その検査法の基本から精度向上に必要な実技の工夫までを縦横に示し,いかに短時間で診断価値の高い写真を撮るか,ことにポイントとなる透視観察上の迅速な判断,およびバリウムの流し方と付着のためのテクニックを詳説。病変を確実に拾い上げることを目標に,長年最前線で培った経験に基づく検査手技を総覧した。

(32KB)
第2章 胃集検に必要な基礎知識
 
(20KB)
第3章 胃X線間接撮影の実際

 
(24KB)
第3章 胃X線間接撮影の実際


 
推薦の言葉
著者紹介
 
主要目次
第1章 概説
 1.はじめに
 2.胃集検の歴史
 3.胃癌検診の現状と有効性
 4.今後の胃集検に向けて
 5.優秀な間接写真とその諸条件
第2章 胃集検に必要な基礎知識
 1.胃の解剖
  1)胃の位置と周囲臓器
  2)胃の各部の名称と“ストマップ”
  3)胃壁の構造
 2.読影(透視観察を主体として)
  1)胃の主な疾患
  2)透視下における異常のチェック
   a.胃の変形
   b.胃角変形
   c.辺縁の変形
   d.粘膜ひだ(fold)の異常
   e.胃小区(area)の異常
 3.X線装置とバリウム
  1)胃集団検診用X線装置
   a.高電圧発生装置
   b.I.I.(image intensifier)
  2)バリウム
   a.バリウムの濃度と量
第3章 胃X線間接撮影の実際
 1.撮影技術I(撮影手技能力と透視観察能力)
  1)バリウム付着のための体位変換
   a.ローリング法
   b.回転法(右回り)
   c.シェイキング法(腰振り法)
  2)撮影体位と透視観察
  3)透視観察におけるバリウムの流し方とその描出領域(描出流域)
  4)知っておくと便利な撮影法
   a.立位充盈像
   b.背臥位二重造影第 1 斜位像
   c.背臥位二重造影正面像
   d.背臥位二重造影での圧迫
   e.腹臥位前壁二重造影像
  5)残胃の撮影法
   a.X線検査の目的
   b.胃切除術式
   c.撮影法(間接撮影)
   d.撮影法の一例
  6)悪い写真とその改善策
 2.撮影技術II(受検者対応能力)
  1)受検者側の理解と協力
   a.オリエンテーション
   b.適度なスピードとリズム
   c.言葉
   d.行動
   e.身なり
第4章 資料
 1.潰瘍の深さによる分類
 2.隆起性病変の肉眼分類
 3.胃癌の肉眼分類
  1)0型(表在型)の亜分類
 4.被ばく
 5.評価法(X線写真)
 6.胃集検間接撮影の基準
 

 
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