目次:ハイパーサーミアの臨床

序論
 1.ハイパーサーミアの展開
 2.癌治療におけるハイパーサーミアの役割
 3.ハイパーサーミアの最近の動向
   1.生物学の動向
   2.理工学の動向
   3.臨床医学の動向(I)―放射線との併用―
   4.臨床医学の動向(II)―抗癌剤との併用―


臨床編
 1.咽頭・口腔・喉頭の腫瘍
  ・温熱・放射線・化学併用療法にて著効を示した頸部巨大腫瘍の一例
  ・再発上咽頭癌の温熱併用放射線治療―加温技術の工夫と治療効果―
  ・温熱併用集学的治療が奏効した進行舌癌・舌温存治療例
  ・温熱併用放射線治療が奏効したstage IV声門上喉頭癌の一例
 2.頸部リンパ節転移腫瘍
  ・頸部リンパ節転移の温熱療法
 【まとめ1】頭頸部腫瘍のハイパーサーミア

 3.肺癌(癌性胸膜炎を含む)
  ・悪性胸膜炎の制御を目的とした術後胸腔内温熱併用化学療法
  ・温熱併用放射線治療後切除され,
    組織学的検査にてCRであったPancoast型肺癌の一例
  ・温熱併用放射線治療で脊髄浸潤を防止できた胸壁浸潤型肺癌例
 4.食道癌
  ・6cm大の鎖骨上窩リンパ節転移と原発巣が
    温熱併用放射線治療で制御できた進行食道癌の一例
 【まとめ2】胸腔内腫瘍のハイパーサーミア

 5.乳癌
  ・温熱併用放射線治療が有用であった乳癌の一例
  ・温熱併用放射線治療後15年を経過した再発乳癌症例
  ・炎症性乳癌に対する温熱併用放射線治療および放射線単独治療の2症例
 6.その他の胸壁腫瘍
  ・温熱併用化学療法が奏効し初回治療から3年経過した悪性胸膜中皮腫の一例
 【まとめ3】乳癌と胸壁腫瘍のハイパーサーミア

 7.肝癌
  ・温熱併用化学塞栓療法が有効であった肝細胞癌の症例
  ・温熱併用動注化学療法が有効であった転移性肝癌の症例
 8.胆道癌
  ・温熱・放射線・化学併用療法による胆道癌の一治療例
 9.膵癌
  ・温熱併用放射線治療で効果の得られた局所進行膵癌の一例
10.十二指腸癌
  b温熱療法が著効した巨大十二指腸癌の一例
 【まとめ4】上腹部腫瘍のハイパーサーミア

11.結腸・直腸癌
  ・温熱療法が著効した切除不能直腸癌の一例
  ・直腸癌術後再発症例の集学的治療
 【まとめ5】大腸癌のハイパーサーミア

12.子宮癌
  ・温熱併用放射線治療が有効であった局所進行子宮癌の一例
  ・子宮頸癌術後再々発に対する組織内照射・組織内温熱療法
  ・温熱併用化学療法により無病5年生存を果たした再発子宮癌の一例
 【まとめ6】婦人科癌のハイパーサーミア

13.膀胱癌
  ・温熱併用放射線治療により5年生存を果たした高齢者再発膀胱癌の一例
  ・HPC-adriamycinの膀胱内注入療法に併用した
    ハイパーサーミアにより完全寛解をみた膀胱癌症例
  ・化学療法が無効であった膀胱癌リンパ節転移の温熱併用放射線治療
14.前立腺癌
  ・ハイパーサーミアにより著明に改善した前立腺癌症例
  ・温熱併用放射線治療が奏効したホルモン抵抗性巨大前立腺癌
 【まとめ7】泌尿器科癌のハイパーサーミア

15.軟部組織由来肉腫
  ・温熱併用放射線治療が著効を示した脂肪肉腫の一例
  ・温熱併用放射線治療で局所制御できたMFHの一例
  ・温熱併用放射線治療が有用であった下肢MFHの一例
  ・膣原発悪性黒色腫の
    骨盤内リンパ節転移に対して温熱併用放射線治療でCRになった一例
 【まとめ8】肉腫のハイパーサーミア

16.骨腫瘍
  ・温熱併用放射線治療にて著効が得られた膀胱癌由来の巨大な右側腸骨転移性腫瘍
  ・温熱療法単独で歩行可能となった腫瘤形成型骨転移症例
  ・肝癌からの転移性骨腫瘍に対する温熱・放射線・化学併用療法の一例
  ・温熱併用放射線治療が著効した原発不明骨転移の一例
 【まとめ9】骨腫瘍のハイパーサーミア

 補  輯
  まえがき
  ・60Gy未満の放射線治療にてCRが得られた非小細胞性肺癌の温熱療法の9症例
  ・前立腺肥大症
 【まとめ10】前立腺肥大症のハイパーサーミア


基礎編
 1.ハイパーサーミアはなぜ有効か
   1.生物学的考察(I)―温熱単独・放射線との併用―
   2.生物学的考察(II)―抗癌剤との併用―
   3.トピックス
    1)遺伝子異常とハイパーサーミアの効果
    2)癌細胞はどうして温熱感受性か
 2.加温装置と加温技術―Thermotron-RF8を中心に―
   1.加温装置と付属機器―Thermotron-RF8の特徴と欠点―
   2.RF誘電加温装置の上手な加温方法
   3.温熱療法の看護
   4.新しい加温技術の開発
    1)オーバーレイボーラスの改良―皮下脂肪層の熱感軽減
    2)間欠加温・組織内加温
 3.温度測定の仕組み
   1.温度因子の重要性と温度計測法の実際
   2.温度データの表示と記録
   3.Thermosimulation(サーモシミュレーション)
   4.新しい温度測定法の開発