放射線部門の
地震対策ハンドブック

監  修:中村實 (社)日本放射線技師会会長
著  者:宮本唯男


■B5判・並製 ■138頁
本体価格 2,719円(税別)
1995年11月8日発行

ISBN 4-900770-41-8
 
災害時における検査中の患者の安全確保,および救急医療時の機器の正常作動への取り組みを考える。


 
主要目次
第1章 地震への関心
 1.忘れられてしまう地震―地震は頻繁に起きている
 2.地震ってなに
 3.放射線部門の地震対策の現状―アンケート調査から

第2章 地震被災地調査から
 1.釧路沖地震
 2.ノースリッジ地震
 3.三陸はるか沖地震
 4.阪神大震災

第3章 起震車による試験
 1.起震車とは
 2.起震車試験

第4章 機器固定具の強度を求める
 1.機器転倒のメカニズム
 2.放射線機器固定具の強度試験

第5章 機器の耐震固定ガイドライン
 1.機器別の固定対策
  ・操作卓・ブッキーテーブル・立体撮影台・透視台・高圧発生器
  ・制御ユニット・血管撮影装置・CT装置・MR1装置・自動現像機
  ・レーザーイメージャ・35mmシネ自動現像機・核医学装置
  ・治療装置・回診用X線装置および外科用TV装置・キャスタつき機器具

第6章 学ぶべき教訓は何か
 1.危機管理の考え方
 2.病院も安全ではない一不思議に多い夜間,早朝の地震
 3.医療施設の地域一ネットワークづくりはフェイルセーフの体制を
 4.施設の耐震診断
 5.施設のライフライン
 6.連絡網は電話だけでよいか一夜間は職員が少ない
 7.防災マニュアルは役立たないか
 8.県(市)の「統一マニュアル」づくり
 9.医療ボランティア活動の推進

第7章 提言
 1.機器固定についての提言
 2.今後の対策

 資料1. 放射線部門の緊急時対応の準備と実際
 資料2. 災害時に対応できる新機器一電気,水がないか,不足した場合の機器
 資料3. 地震100年の記録