孤高の科学者
W.C.レントゲン


著  者:山崎岐男 北海道大学名誉教授



■新書判・並製 ■222頁
本体価格 971円(税別)
1995年11月8日発行
ISBN4-900770-38-8
 
1895年11月8日,ドイツの物理学者W.C.レントゲンは,周到な計画と緻密な実験手段によってX線を発見した。爾来X線は,医学,産業,基礎科学を輝かす光として,われわれ人類に果 たした貢献は計り知れない。 レントゲンはあまりにも高潔で純粋であったがために孤高の生涯をおくった。人間として科学者としてのあるべき姿を学ぶことができよう。



はしがき
 
主要目次

1.待望の男子誕生
2.手作りのプレゼント
   ―レンネップでの幼年時代
3.ユトレヒトでの青春時代
   ―レントゲンの初恋
4.運命の出来事―教師似顔絵事件
5.不当な退学処分
6.度重なる不運
7.フニング先生との別れと新しい出発
8.輝ける青春時代のチューリッヒ
   ―ポリテクニクム入学
9.機械技師の資格取得とベルタとの出会い
10."Mens sana in Corpore sano"
11.クント教授、そして、物理学との出会い
12.一八六九年、博士号取得
13.ベルタとの婚約
14.みとめられた論文
15.ヴィルツブルグでの新婚生活
16.新天地ストラスブルグへ
17.精力的な研究と知れ渡る名声
18.ギーセン大学物理学教室主任教授に
19.その名声は全ヨーロッパへ
20.スイスでの夏のバカンス
21.再びヴィルツブルグ大学へ
22.偉大な実験物理学者として
23.真空放電現象の観察に着手
24.不思議な現象に魅せられて
25.一八九五年十一月八日金曜日の夕方
26.ベルタ夫人と喜びを分かちあう
27.不朽の論文
   Uber eine neue Art von Strahlen
28.センセーショナルな発見
29.ダム記者の独占会見記(その一)
30.ダム記者の独占会見記(その二)
31.しぶしぶ御前講義を承諾
32.最初で最後の講演
33.マスコミ嫌い
34.医学的利用とお祝いの松明行進
35.イタリアへの逃避行
36.名誉と妬み
37.レナルトとレントゲン
38.ミュンヘン大学教授に招聘さる
39.ノーベル物理学賞の栄誉に輝く
40.ワイルハイムの小さな別荘
41.ベルタの病気と第一次世界大戦
42.敗戦の混乱の中でのベルタの死
43.孤独とインフレに苛まれて
44.清貧に甘んじた晩年のレントゲン
45.エピローグ
参考文献
あとがき
レントゲン年譜


正誤表
第一版第1刷(1995年11月8日発行)に誤りがありました。ここにお詫びして訂正いたします。

29 ダム記者の独占会見記(その一)
P.123 6行目
「約五フィート」とありますが、正しくは「約五インチ」です。