目次:放射線受光系の特性曲線

推薦の言葉  土井 邦雄
はじめに  小寺 吉衛

第1章 フィルムの特性曲線  (小寺吉衛)
 1.センシトメトリと特性曲線
 2.光と濃度
 3.特性曲線の定義
 4.特性曲線と特性値
 5.現像と特性曲線
 6.特性曲線に及ぼす他因子
  1)相反則不軌
   a)露光波長の影響 b)露光温度の影響 c)現像の影響
  2)間欠露光効果
  3)露光量の変化
  4)潜像に関する現象
  5)その他の影響(濃度測定)

第2章 放射線受光系の特性曲線
 第1項 放射線画像系における特性曲線の意味  (小寺吉衛)
 第2項 放射線受光系の特性曲線
  A.増感紙-フィルム系  (西原貞光/大塚昭義)
   1.増感紙-フィルム系の特性曲線
    1)特性曲線とは
    2)特性曲線は何を表しているか
    3)増悪紙フィルム系の感度について
    4)X線フイルムの特性はどのようにして決まるか
   2.増感紙が写真コントラストに及ぼす影響について
    1)写真コントラストとは
    2)増悪紙の発光スペクトルは,フィルムコントラストに影響するか
    3)被写体コントラストに及ぼす増感紙の影響
  B.ディジタルラジオグラフィ  (藤田広志)
   1.DRの特性曲線
   2.DRの特性曲線の例
   3.DRの特性曲線と画像解析

第3章 特性曲線の測定法
 第1項 増感紙-フィルム系
  A.距離法  (東田善治)
   1.距離法におけるパラメータの決定
    1)X線管電圧(線質)
    2)焦点-フィルム間距離(SID)
    3)照射時間
    4)X線管電流
   2.X繰出力の変動
   3.距離法の実際
    1)装置の構成
    2)X線発生装置とX線管
    3)X線遮蔽板とカセッテスライダ
    4)X線照射の実際
  B.ブートストラップ法  (吉田 彰)
   1.ブートストラップ法の測定手順
   2.ブートストラップ法の基本的要件
   3.ブートストラップ法の問題点
    1)隣接するアルミニウム階段からの散乱線の影響
    2)相反則不軌あるいは間欠露光効果の累積
    3)X線出力変動および距離合わせの誤差による照射線量の誤差の累積
    4)グラフ的に特性曲線を決定する操作に伴う誤差
   4.改良されたブートストラップ法
 第2項 X線シネフイルム  (粟井一夫)
   1.X線センシトメトリ
    1)距離法
     a)距離の決定 b)照射野の決定
    2)つなぎ合わせ法
    3)タイムスケール法
    4)絞り法
    5)NDフィルタ法
     a)NDフィルタの選択 b)NDフィルタの装着 c)照射条件
     d)照射野 e)距離 f)撮影方法 g)logREの決定
   2.光センシトメトリ
 第3項 DSAシステム  (藤田広志)
   1.DSAシステムの特性曲線
   2.アルミニウム階段法
    1)アルミニウム階段
    2)べ一リンググレア(VG)
    3)DSA装置
    4)ピクセル値の読み出し(縦軸の決定)
    5)相対照射線量の測定(横軸の測定)
    6)特性曲線の測定結果
    7)グラディエント曲線
   3.その他の測定法
 第4項 CRシステム  (上田克彦/杜下淳次/大塚昭義/藤田広志)
   1.CRシステムの特性曲線の測定
   2.ディジタル特性曲線
   3.キャリブレーションカーブ
   4.CRフィルムの特性曲線
   5.オーバーオール特性曲線

第4章 特性曲線の測定精度
 第1項 濃度一その正確度と管理  (中丸三次)
   1.拡散光濃度と平行光濃度
   2.平行光濃度
   3.拡散光濃度
   4.視感濃度とニュートラル濃度
   5.受光器の影響
   6.濃度変換方式
    1)ダイノードフィードバック方式
    2)ログアンプを用いる方式
   7.濃度計の精度
   8.標準濃度フイルム(ステップタブレット)
   9.濃度計の校正
   10.濃度計の保守,管理
   11.マイクロデンシトメータの原理
    1)シングルビーム型マイクロデンシトメータの生い立ち
    2)マイクロデンシトメータの構造
    3)マイクロデンシトメータの光学系
    4)マイクロデンシトメータの受光系
    5)マイクロデンシトメータの信号系
    6)マイクロデンシトメータの駆動
    7)マイクロデンシトメータの濃度
    8)濃度計の設置
    9)マイクロデンシトメータを用いた非線形画像の線形化
 第2項 距離法の精度  (山内秀一/大塚昭義/橋田昌弘)
   1.測定精度を左右する因子
   2.測定システム
   3.繰り返し精度
 第3項 現像一自動現像機の管理  (山本和巳)
   1.現像液管理で使われる方法
    1)管理図
     a)濃度管理図 b)3シグマ管理図 c)管理図
   2.現像液管理の方法
    1)比重測定法
    2)分析法
    3)pH測定法
    4)写真法
     a)実技法 b)センシトメトリ法 c)濃度管理法
   3.濃度管理法の実際
   4.管理図の読み方
   5.原因の追究と対策
    1)現像液補充量の設定変更
    2)現像液性能の疲労と変動
   6.自動現像機の保守管理
    1)日常の保守
    2)年間の保守

第5章 感度の測定法
 第1項 増感紙-フィルム系  (小寺吉衛)
   1.感度の定義と線質
   2.感度の測定法
    1)絶対感度
    2)相対感度
   3.感度測定の例
   4.感度測定の意義
 第2項 X線シネフイルム  (粟井一夫)
   1.日常業務における相対感度
   2.相対感度に影響を及ぼす因子
    1)イメージインテンシファイア(image intensifier:I.I.)
    2)撮影コマ数
    3)照射時間
    4)線質
    5)現像処理
     a)潜像退行 b)方向依存性
   3.絶対感度
 第3項 DSAシステム  (藤田広志)
   1.I.I.の変換係数
   2.光学系の効率
   3.TVカメラの感度
   4.DSAシステムの感度
 第4項 CRシステム  (上田克彦/大塚昭義)
   1.コンポーネント別の感度
    1)検出器
     a)IP(imaging plate)のX線吸収率と輝尽発光量 b)イメージングプレート(IP)の感度とは?
    2)読み取り過程
     a)レーザーの波長と出力 b)輝尽蛍光の集光 c)フォトマルヘの入力
    3)画像処理
    4)書き込み過程
   2.ステム全体の感度

第6章 特性曲線の数式近似
 第1項 数式近似の意味  (小寺吉衛)
   1.平滑化と数式モデル
   2.平滑化とは
   3.目的意識を持とう
 第2項 多項式近似  (吉田 彰)
   1.近似関数
   2.多項式近似
    1)補間
    2)最小2乗近似
    3)最良近似
   3.最小2乗法による多項式近似
   4.特性曲線への適用
   5.濃度から露光量への変換一2分法
 第3項 数学モデル  (齋藤 誠)
   1.測定値と統計学
   2.多項式近似
   3.スプライン関数曲線
   4.数学モデルによる残差の分布
   5.パラメータの計算
   6.パラメータの意味

用語解説