目次:生涯教育テキスト1 診療画像学[1]ディジタル画像の基礎と臨床

第1章 総 論
[1] ディジタルイメージングの沿革
A.画像診断技術発展の歴史
B.コンピュータ発展の歴史
C.半導体を含む記録・記憶技術の発展
 1.磁気記録
 2.光記録
 3.半導体メモリ
 4.有機物などの未来記憶技術
D.画像診断機器のディジタル化
E.ディジタル化への必然性
[2] ディジタルラジオグラフィの概念
A.各種モダリティ
B.ディジタルラジオグラフィ分類

第2章 ディジタルラジオグラフィの基礎
[1] アナログ信号とディジタル信号
A.ディジタル信号とは
B.量子化雑音
C.ディジタル化理論の数式的取り扱い (フーリエ変換,逆フーリエ変換,コンボリューション積分)
 1.フーリエ変換,逆フーリエ変換
 2.デルタ関数とその性質
  a.デルタ関数の定義と図による理解
  b.デルタ関数の性質
 3.コンボリューション積分
  a.デルタ関数とのコンボリューション積分
  b.Σ∫(t−nT)のフーリエ変換
D.標本化定理とエリアシング
E.なぜディジタルにするか
[2] ディジタルラジオグラフィ画像
A.ディジタル画像
B.X線画像の濃度分解能と量子化雑音
C.ディジタルX線画像の空間分解能
 1.X線画像のボケの種類とその原因
  a.X線焦点ボケ
  b.散乱線ボケ
  c.X線検出器系のボケ
  d.A/D変換器のサンプリング周波数
 2.空間ボケの評価尺度としてのMTF
 3.I.I.-TVのMTF
 4.空間フィルタの効果
D.ディジタルラジオグラフィの基本システム
E.ディジタル医用画像の画質と診断能

第3章 ディジタルイメージングの応用
[1] コンピューテッドラジオグラフィ
A.CRの概念
B.イメージングプレート(IP)
 1.はじめに
 2.輝尽性蛍光体
 3.IPの構成および種類
 4.発光特性
  a.発光スペクトルと輝尽励起スペクトル
  b.発光の時間応答特性
  c.ダイナミックレンジ
  d.フェーディング
  e.自然環境放射線の影響
 5.IPの画質特性
  a.感度
  b.粒状性
  c.鮮鋭度
C.画像の読み取り(ディジタル信号化)
 1.読み取りの原理
 2.画質決定の要因
  a.鮮鋭度/周波数成分
  b.ノイズ(粒状性)/アーチファクト/画像のムラ
  c.読み取りディジタル化
  d.コントラスト検出能
 3.画像の安定なディジタル化原理
 4.読み取り装置の構造と仕様
D.画像処理
 1.階調処理
  a.原理
  b.効果
  c.階調処理の種類
  d.各パラメータの範囲
 2.周波数処理
  a.原理
  b.効果
  c.周波数処理の種類
  d.各パラメータの範囲
 3.テンポラルサブトラクション処理
  a.撮影
  b.収録
  c.画像選択
  d.オート位置合わせ
  e.サブトラクション処理
  f.背景濃度補正
 4.多重処理
 5.エネルギーサブトラクション処理
E.画像の記録(レーザープリンタによるフィルム記録)
 1.はじめに
 2.レーザープリンタの原理
 3.レーザープリンタの諸元
 4.CRフィルム
F.X線撮影装置
 1.はじめに
 2.IP搬送システム
 3.IPに対するX線遮蔽
 4.IPに対する遮光
 5.1チャネルマルチサイズ撮影
 6.フォトタイマ
 7.分割撮影
 8.X線グリッド
G.周辺システム
 1.ディジタル画像ファイル
  a.画像圧縮
  b.光ディスク画像ファイル装置
  c.標準化
 2.CRT表示
  a.鮮鋭度
  b.明るさ
  c.階調
  d.フリッカ
 3.画像伝送とネットワーク
  a.電話線などの公衆回線による伝送
  b.ネットワーク
 4.導入事例
  a.画像保存を主目的にした事例
  b.PACSとの接続例
  c.手術室での利用例
 5.今後の展望
  a.CRを中心にしたローカルなシステム
  b.PACSの端末としての発展
  c.ディジタル画像データの各種診断への応用
[2] ディジタルフルオログラフィ
A.DFの概念
 1.歴史, 経緯
 2.DFシステム構成
  a.DSA像の成立
  b.保持装置
  c.X線管装置
  d.イメージインテンシファイア(I.I.)
  e.光学系装置
  f.X線-TVカメラ
  g.DFプロセッサ
  h.周辺機器
 3.DSA画像への影響因子
  a.log変換処理の効果
  b.造影剤濃度
  c.被写体コントラスト
  d.空間解像力
  e.X線量とノイズ
  f.散乱X線の影響
B. DFの処理と機能
 1.画像収集
  a.テンポラルサブトラクション
  b.ステレオDSA処理
  c.心電図信号収集
  d.造影剤注入タイミング
 2.ポストプロセス
  a.アーチファクト補正処理
  b.時間フィルタ
  c.空間フィルタ
 3.機能解析処理
  a.左心室容積解析
  b.%ショートニング
  c.位相解析
  d.狭窄率
  e.ファンクションイメージ
C.インターベンショナルラジオロジー(IVR)への応用

第4章 ディジタルイメージングの臨床
[1] コンピューテッドラジオグラフィ(CR)の臨床
A.単純/断層撮影の臨床
 1.頭部
 2.頸部
 3.胸部
 4.乳房
 5.腹部
 6.四肢骨
 7.低線量撮影
B.消化管・気管支造影の臨床例
 1.食道
 2.胃
 3.腸
 4.気管支
C.CRによるDSAの臨床
 1.IVDSA
 2.IADSA
[2] ディジタルフルオログラフィ(DF)の臨床
A.IVDSA(静注法DSA)
 1.IVDSAの適応
 2.IVDSAの手技
  a.前処置
  b.用具
  c.手技
  d.その他の注意点
B.IADSA(動注法DSA)
 1.IADSAとフィルム法の比較
 2.IADSAのmisregistration artifact
 3.高分解能DSA装置とIADSA
 4.IADSAの臨床応用
  a.インターベンショナル手技への応用
  b.末梢動脈造影
  c.実質相・静脈相の描出
  d.外来での動脈造影