目次:注腸X線検査の標準化

1.基本理念 (有馬浩美,窪木洋一,大棒秀一)
  1.二次検査であること
  2.受検者を第一義とすること
  3.結果の標準化であること
   1)検索基準病変
   2)画像評価基準
  4.結果に基づく過程の標準化であること
   1)造影前の前処置評価
   2)ルーチン撮影の構築
  5.責任ある検査を実施すること
   1)被ばく線量の低減
   2)検査報告書の作成
   3)チーム医療

2.大腸癌検診システムにおける
  注腸X線検査の位置づけ (西川 孝,鶴田恭央,森永宗史)
  1.大腸癌検診システムについて
  2.大腸癌検診における二次検査
  3.大腸癌検診における二次検査の方法と問題点
   1)内視鏡検査
   2)注腸X線検査
  4.二次検査の精度

3.基準病変 (奥田圭二,森永宗史)
  1.大腸癌の診断・治療の現状
   1)診  断
   2)治  療
  2.検索基準病変
  3.「1cm」を基準とする根拠
   1)データからみた「1cm」を基準とする根拠
   2)文献からみた「1cm」を基準とする根拠
  4.検索基準病変を大きさで規定した理由
  5.肉眼形態と画像明瞭度
  6.基準病変例
   1)基準となる病変
   2)「1cm」病変の経過例
   3)「1cm」病変の描出の難しさ
   4)結節集簇様病変(LST)
   5)術後標本精密X線像
  7.基準病変の描出の心構え

4.結果の標準化(画像評価基準) (腰塚慎二,柏木秀樹)
  1.基本構成
  2.評価項目
   1)描出範囲(二重造影像描出範囲)
   2)便残渣
   3)バリウム付着
   4)はがれ・ひび割れ・凝固
   5)FNP(無名溝)
  3.画像評価例
   1)描出範囲(二重造影像描出範囲)評価例
   2)便残渣評価例
   3)バリウム付着評価例
   4)はがれ・ひび割れ・凝固評価例
   5)FNP評価例
   6)臨床画像評価例
  4.画像評価と描出率との関係について

5.過程の標準化
  1.前処置腰 (塚慎二,柏木秀樹)
   1)ブラウン変法
   2)経口腸管洗浄液法
   3)前処置評価
   4)前処置に使用される主な医薬品の薬理,副作用,禁忌事項
   5)前処置全般における副作用
   6)前処置における禁忌事項
  2.造影前の前処置評価 (島田育廣,中村裕二,森永宗史)
   1)評価の時期
   2)評価項目
   3)判定基準
   4)具体的対応方法
   5)対応例
  3.造影 能瀬之宏,北川まゆみ
   1)造影法の基本的な考え方
   2)部位別造影法
   3)DR装置による標準的撮影例
   4)注意点
  4.被ばく 工藤安幸
   1)医療被ばくの正当化と最適化
   2)注腸X線検査における被ばくの特徴
   3)被ばく線量の評価方法・78
   4)計算による被ばく線量の推定
   5)組織・臓器線量の測定
   6)具体的対応方法

6.受検者に対する接遇 (吉田浩子,高井正史,板谷充子)
  1.受検者心理の理解
   1)造影検査前
   2)造影中
   3)造影後
  2.検査の予約から終了まで
   1)検査の概要の説明
   2)前処置の説明
   3)造影検査当日

7.安全な検査を行うために (長野高広,腰塚慎二)
  1.緊急事態の予測
  2.検査の前
  3.事前の対策
  4.事後の処置(撮影室での対応)

8.標準化の運用 (腰塚慎二,大牟田正幸,結城朋子)
  1.標準化の運用手順
  2.標準化における基準
  3.検査環境(装置・感材系)
  4.画像評価の手順と集計
   1)画像評価の手順
   2)画像評価結果の集計
  5.評価結果のフィードバックと改善対策
   1)評価結果のフィードバック
   2)具体的な改善策
  6.検査報告書
  7.全国集計データの作成
  8.最後に

―補記―
読影(注腸X線写真の読み方) (井上啓二,吉本 勝,腰塚慎二)
  1.全体の読影手順
   1)走行の把握
   2)区域ごとに腸管の辺縁と粘膜面を読影
   3)回盲部と回腸および虫垂の読影
  2.病変の一般的な読影手順
  3.異常所見の基本パターン
   1)管腔内面の異常
   2)辺縁の異常
   3)管腔曲面の異常
   4)正常異型
  4.検査報告書

索 引

付録(注腸X線検査を受けられた方へ)
付録(安全な検査を行うために)