医療現場にICT(Information and Communication Technology)が導入されることにより医用画像情報はじめ医療情報の積極的な利活用が可能となり,この学問領域の発展は医療の将来を大きく変える可能性を秘めることとなった。本書は,診療放射線技師試験出題基準を踏まえ,医用画像工学と医療情報学に関する事項を解説。医用画像とコンピュータの基礎,アナログ画像とディジタル画像,画像処理から画像評価に至る広汎な事項,さらに医療情報の基本事項および医療情報システムについて,診療放射線技師養成教育に携わる現役の教員が,学生を常に念頭におき,わかりやすく丁寧に執筆している。