超音波検査業務の内容は,スクリーニング検査をはじめ生検や腫瘍の治療を目的とするなど広範囲にわたる。さらに,2007年より使用許可されている第二世代造影剤のソナゾイド(Sonazoid)の活用により,従来から繁用されているカラードプラ法,パワードプラ法などを凌駕する血流動態解析の観察に加え,腫瘍の性状解析,癌局所治療のガイド,加えてその治療効果判定に利用されるにいたっており,その有用性が増してきている。 本書は,初心者にもよく理解できるような“入門書”として,的確な医療情報を得るための超音波検査の基礎をもとに,代表的な症例を中心に腹部造影超音波,Bモード腹部超音波の臨床を解説した腹部超音波検査法の最新版。